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いっぺん死んでみるワークショップ①

「30分後に死んでいただきます。」

そう言って、わたしたちはこれからも続いていくと思っていた日常が崩れ、命を終えていく時間を過ごしたのです。

こんな体験、めったにできない。(そりゃそうだ)

でも、めちゃくちゃ良かった。死んでみて良かった!!!

なんなら、受けた人たちと語り合いたい!!!!

もっと「死」について語りたい!!! とおもったのでお伝えします。

目次

「いっぺん死んでみるWS」を受けてきた。

2022年の11月、少し前に知って気になっていた、内科医の上原暢子先生が主催されている「いっぺん死んでみるワークショップ」に参加しました。リアルに開催される事もあるようですが、今回はオンラインでの開催に参加してきました。

普段は総合病院の訪問診療医として働かれているので、そうそう頻繁には開催されていない様子で、何度か開催予定をチェックしていて、このタイミングでの開催があったので参加することができました。

上原暢子先生のHPはこちら。

「死」を考えることは、「生」を考えることにもつながる。

「死」についてのワークショップをしたい、そう思ってきたので、「いっぺん死んでみるワークショップ」というタイトルを見ただけで、これはわたしがやりたかったことだ! と一気に鼻の穴が膨らみました。

「いっぺん死んでみるワークショップ」は、その名の通り、「死んでみる」体験をすることで死について、そして、じぶんの人生について考えてみる、というワークショップです。

言ってみればタイトル通りの内容で、でも、思っていた以上に深く濃厚な体験をすることができました。

死ぬ過程を経て気づいた、大切なこと。

死んでいく過程を体験することで、いろんな物を手放していかなくちゃいけません。大切だと思っていたものも、そうではなかったと気づいたり、やっぱり大切だったんだと改めて認識したり。

・・・というような体験だろうな、とおもっていました。

体調の異変から、診断を受けるまでの不安と恐怖は、SLE(全身性エリテマトーデス)を発症したときに感じていたので、その時の体験が思い出されて、それだけで涙が溢れました。

じぶんの命が長くない。

そう悟った時、真っ先に夢や希望を手放していきました。それでも、最後まで、どこかで叶えられるかもしれない、そういう思いがあって残していたものも、死んでいくまでの間で手放さなくちゃいけません。

こんな人生を送りたい、そう心に描いていたものは、からだが元気じゃなくなった瞬間に手放さなくちゃいけません。

「いつかやりたい」

そんなものは、そんなこと言って過ごしてたら、あっという間に消えてしまうんです。

「顔も見たくない」なんて人はそんなにはいないけど、嫌だなーとおもうひとの名前も必須で入れなくちゃいけなかったので、書いたのですが、もちろんそんなひとは、あっさりさよならします。

どうでもいい。じぶんの人生が大事。

意外だったのは、大切だよ、とことあるごとに伝えているひととの別れは、心穏やかにさよならすることができました。ちゃんと、大切な人に大切だ、と伝えておくってほんとうにたいせつなんだなって感じました。

そして、最後あたりに残ったもの。

手帳とペン。

これを手放すのが、苦しくて、苦しくて。

「え? こんなに、《 もの 》に執着してるの?」

お気に入りのジェットストリームを使っているし、探してようやく見つけた手帳カバーとノートを使ってる。

でも、そんなに《 もの 》が大事?

でも、実際、手帳とペンを手放すことがすごく苦しくて辛かったんです。

死んでみて、体験が終わってみて気がつきました。

感じたこと・考えたことを、書いて表現することがわたしにとって大切なんだ。

言い換えると、それが「わたしにとって、生きている」ってことなんだ、とわかったんです。

思い返せば、小学生の頃。

「死ぬのが怖い」と突然、恐怖に襲われたことがありました。その時、「死ぬって、“わたしは・・・”って考えてる、これが消えるってことでしょ? そんなの怖い」とおもったんです。

じぶんが体験して感じたこと、考えたことを書きたい。表現したい。

それがわたしにとって大切なことだったことに、じぶんで気づいていませんでした。

じぶんにとって大切なことがはっきりしたことで、目の前が開けたような気がするし、優先順位がはっきりするような気がします。

こんなに内省だいすきなわたしでも、気づいていなかったじぶんに出会えたってすごく感動が深いです。

でも、それだけじゃなくて、まだまだ気づきや学びがあったので、続きを書いていこうとおもってます。

良かったらぜひ、また続きを楽しみにしていてください。

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