「怖い。」
「こ」と「わ」と「い」の3文字が言葉ではなく感情で出てきた。
ひさしぶりだ。
久しぶりに感じた感情シリーズ、第2段。
「怖い」が染みついていたからだ。
「野菜がないけど、さしみがあるからいいよねー」
食卓には、さばかれたばかりの光っているお刺身が並んでいました。
お味噌汁とご飯とお刺身。
頭の中には、一気に土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」というタイトルの本が浮かんできて、テンションが上がる。
「質素でいいじゃん!」
そう言った瞬間だった。
「質素?」
言い終わるか終わらないかのうちに聞こえてきたその言葉は、低い声で怒りが混じっているのがすぐにわかった。
シンプルで憧れの食事だ。
シンプル、と言いたかったし、うれしいという感情を含んでいたはずのそれは、口から出てしまった違う言葉に、一瞬にして母の怒りを買ってしまったのだった。
ーーーー怖い。
反射的に血の気が引いた。
*。*。*。*。*。
NLP心理セラピーの講座に通っていた時、じぶんの心を掘り下げてみると、「怖い」にまみれていることがわかってきた。
「遅い」ということばに反応してしまうこと。
完璧でいないといけないと思い込んでいること。
期待に応えなければいけないと思っていること。
長女だから、こうしなきゃいけないという思い込みがたくさんあること。
なんとなく感じていた生きづらさの根っこにあるものを、掘り起こしていくといろんな思い込みでじぶんを縛っていることがわかったのでした。
そしてその根っこにあるのは、母でした。
仕事でほとんど家に父がいない中で、母は絶対的な存在でした。
強くて逞しい母の存在が、家と私と弟をしっかり守る母の目が、わたしには怖かったんですよね。
心理セラピーの講座の中で、たくさんのワークをやったり、セッションを何度も何度も受けました。
ようやくだいぶ生きづらさも楽になったところで、実家で暮らすことに。
物理的距離が離れているのと、空間をともにするのとでは、全然違います。
実家で暮らすことは、心理セラピー<実践編>という感じがしました。
今までひとりで暮らしてきて、ひとり暮らしのリズムで生きてきたのが、突然家族と暮らすことになって、それ自体がお互いにストレスでした。
3〜4年経って、ようやく慣れてきたところです。
それでも日々いろいろありますが、「怖い」を感じたのはひさしぶり。
感じた感情は、感じないように抑えていくと体の中に溜まってしまいます。
なので、ジャーナリングで吐き出していきます。
執着を手放す
ノートに、感じていること、頭の中に浮かんでくる言葉を書き出していきました。
怖いと感じていること。それに対して、インナーチャイルドを癒すことが必要だなあと感じて、イメージの中で、小さいじぶんに対して、よしよし、と頭を撫でてハグしてあげます。
かけてほしい言葉をかけてあげます。
心が落ち着いてきたところで、また「怖い」という感情が出てくるのを感じます。
「もう話したくない。しゃべりたくない。ちょっとでも間違えたらミンチにされそうだし。もうひとことも話したくない。」
そんな言葉が出てきます。
そこで、少し離れたところから眺めてみると、「怖い」に執着しようとしている自分がいるなぁ、と気がつきました。
話さないようにしようとしている、ということは、「怖い」という感情を握りしめていようとしているんですよね。
あ、執着してる。
そんな自分に気がついて、執着を手放すためにはどうしたらいいかなーと考えました。
すると浮かんできたのは、マインドコーチYUKOさんのYoutubeで見たワーク。
動画はお金の観念を手放すワークですが、これは他のことにも使えます!
目を閉じて、手放したい感情(今回の場合は、「怖い」)を感じます。そして、頭から宇宙に向かって煙突のようなものがぐんぐん、ぐんぐん伸びていくのをイメージします。
そして、掃除機のスイッチをイメージします。
スイッチをONにすると、その感情が吸い取られていきます。では、いきますよ。
「スイッチ、ON!!」
カチッという音とともに、宇宙へ吸い上げられていきます。
ああああああああああ。
吸い上げられたなーーー、と感じたら目を開けます。
どうでしょう。
スッキリ。
執着しているな、と気づくだけでもじゅうぶんですが、手放したい時は、こういうワークを取り入れてみるのもいいかもしれません。
執着しているものを手放したら、あとは、じぶんをご機嫌にしてあげること、心地よいことをしてあげること、喜ばせるためにできることをしてあげること、です。
何かに執着していると、心が自由になりません。
不幸にしがみつくよりも、幸せに生きていきたいですね。
マインドコーチYUKOさん、ありがとうございました。
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*リール動画がめちゃくちゃ楽しいので、是非見てみてください!もう、本当にぜひ!
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