じぶんのお葬式で流したい曲について考えることがあります。
車を運転しながら音楽を聴いているとき、ふと、「ああこの曲、お葬式で流してほしいな」なんておもう瞬間があるんです。
いつでも微笑みを/Mr.children
この曲を聴くと、いつも「あ、これお葬式で流してほしい」とおもう曲があります。
それは、Mr.childrenの「いつでも微笑みを」です。
けっこう軽快なリズムの曲で、お葬式に合うかなぁ〜なんて思ったりもするんですが、この曲がいいなぁと思うんです。
もし僕がこの世から巣立って行っても
君の中で僕は生き続けんだよ
そう思えばなんだか やっていけそうだよ
いつでも微笑みを/Mr.children
なんかこの部分だけで、来てくれているひとたちと、優しいきもちでお別れすることができそうな気がします。
軽快な曲だけど、穏やかに笑って見送ってほしいなと思ったりするんですよね。
この歌詞の部分には、桜井さんの死生観が出ていると思っていて、前にアートディレクターの森本千絵さんが愛犬の余命宣告をされた時に、桜井さんが話されていたことを思い出します。
(私の聴いた記憶を言葉にしてるので言い回し、言語は確実なものではないのでご注意ください)
「僕も死について考えることはあります。この先いつか終わる命を子供にどう伝えようかなど考えたりもします。そこで思うんですけど、生きているということはこの水がグラスに入っているようなことだと思っていて、グラスがあるから、見えないはずの水がみえる。死はこのグラスがなくなること。でもそこには水は確かにあるし、蒸発して何かに染み込んだりもする。そう思うと、命はそこにあり続けるんですよ」
森本千絵さんのインスタグラムより。
全文読んでほしいので、ぜひ森本千絵さんのインスタグラムを見てもらえたらと思います。
▶︎森本千絵さんのインスタグラムはこちら。
一緒に過ごした思い出もそうだし、そこに存在していた香りもそう。
世の中に大きな功績を残したとか残さないとか、そんなことどうでもよくて、そうじゃなくてただひとりの自分が生きていたことって、一緒に生きたひとたちの中にじんわりとでも残っていく。
少なくともわたしの中にも、先に巣立って行ってしまったひとは残っているし、ものすごく親しくはなかったとしても、想いのかけらは残っている。
命はそこにあり続ける。
それは、見送る側にとって救いのことばになるんじゃないかと思うんです。
innocentworld/Mr.children
ミスチルばかりですみません。苦笑
お葬式に流したい曲ランキングにこの曲も外せないのが、innocentworldです。
これはもう、そう、この歌詞。
また何処かで会えるといいな
innocentworld/Mr.children
曲の中では、
「陽のあたる坂道を昇る その前に」
っていう歌詞が入っているから、ほんとうは、巣立っていくその前にまた会いたいなっていう意味なのかもしれないのですが、イノセントワールドっていうことばがすでに純粋な世界というか、純粋な魂の場所みたいなイメージがあって。
それはわたしの死生観かもしれないんですが、この体を離れたあとは宇宙なのかどこかはわからないけれど、純粋な魂だけが集まる場所みたいなのがあって、そこに戻っていくのかなと思っているんです。
この体で会うことはできなくなってしまったけれど、今度は魂だけのあの場所でまた会おうねって伝えられるような気がして。
やっぱり笑顔で、また会おうね、と伝えたい。
そんなきもちでこの曲を流したいなと思ったりします。
このからだを離れるとき
以前、臨死体験をされた方の話を聞く機会がありました。
それまでの人生が走馬灯のように流れていって、どんな出来事もすべて欠かすことのできないたいせつなことで、大丈夫だったんだってわかった、と言われていました。
きっとどんなできごとも、どんなひととの出会いも、じぶんの人生を作っていくために必要なことで、今がどんなにどん底に思えたとしてもきっとそれは糧になるし大丈夫。
聞いていてそんなふうに感じました。
その方が言っていたのが、
「死ぬ時には物もお金も持っていけるものは何もない、ただ一つ持っていけるのが、何を感じて生きていたか、だけなんですよ」
と。
何を感じて生きていたか。
イノセントワールドを聴いていると、そんなことも思い出すんです。
魂だけになって、また会うとき、どんな感情で生きてきたか、どんな感情を感じていたかを持ってまた会いたい。
そしてその時には、うれしかった、とか、楽しかった、とか感動した、とか、そんなたくさんの感情を感じていたことを覚えていたいな、と思うんです。
そんな感情を感じながら生きていたい。
だから、そんな感情を感じられるような生き方を、行動を、じぶんを大切にしながら、していきたいなと思うのです。
そんな感情を感じられそうなことに向かって、一歩踏み出していこうと思います。
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