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根っこにあるきもちを掬い上げる。

なんか違う。

上出来、とは言えないけれど、まあまあな方だと思う。

でも、しっくりくるかといわれると、明らかに、違う。

できあがったばかりの小さなノートを見て、そう感じているじぶんがいました。

なにかが違う。

手にとって愛でたいと思えるほどの感情は湧き上がってこなかったので、とっておきのシールを貼った表紙を外し、しっくりくるものを探すことにしました。

目次

駆り立てられるような欲求の根っこにあるもの。

つい先日つくった、というか、カスタマイズした、とも言えないような小さな持ち歩き手帳。

▶︎参照記事:M5サイズの手帳を自作してみた。

わーい!! とおもったのも束の間、あっという間に、こころの中に小さな違和感を発見し、作り替えることにしました。

結局、これに。

写真家の市橋織江さんが撮影したap bank fesの写真集の表紙。

無印良品のバインダーの表紙を切って、表紙にして、その後ろから市橋さんの撮影したap bank fesが見えるようにしました。

サイズを間違えて小さくなってしまったけど、ポラロイド風(チェキ風)で、失敗したけどお気に入りの表紙ができて、テンションが上がりました。

最近、フランクリン・プランナーという手帳がとても気になっていて。

時間管理の本を読んでいて、その中に出てくるというのもあって、使いこなせないだろうなーと思いつつも、なぜか妙に惹きつけられているのが、フランクリン・プランナーなんです。

使いこなせる自信はまったくないし、今使っているCITTA手帳が大好きなんだけど、なぜかフランクリン・プランナーに惹かれてしまう。

なんてこんなに駆り立てられるようなきもちになるんだろう、と、フランクリン・プランナーという手帳に強く惹かれるきもちの根っこを探ってみることにしました。

今、読んでいるのが「タイムクエスト」という本なんです。

そこには、じぶんが大切にしたいことを大切にして暮らすと、心は満たされると書かれています。

本当は家族と過ごしていたいと思っているのに、仕事を最優先にしてしまう。

本当は一人の時間も大切だと思っているのに、休みの日は家族と過ごす時間がほとんどで一人でゆっくり過ごす時間がもてない。

とか。

大切にしたいものを大切にして、過ごせていないと心の中に澱みが溜まっていってしまって、それがストレスになっていくんですよね。

じぶんが大切にしたいもの、大切にしたい価値観を大切にして過ごすために作られたのがフランクリン・プランナーなのだそうなんです。

フランクリン・プランナーに強く惹かれる根っこにあったのは、じぶんが大切にしたいと思っていることをちゃんとことばにして持ち歩いていたい、というきもちだったんです。

じぶんの心がしっくりくるかどうか。

はじめてap bank fesに参加した2005年。

環境問題なんて、たった1個人のわたしなんかが何かをしても、この大きな地球にとっては何の影響も及ぼさないだろう、と思っていました。

それが、イベントの中でごみの分別をしたり、エコバッグを使うようになってみたり、地球にやさしい洗剤やスキンケアのものを使うことは、地球に繋がってるんだ、ということを体感することができたんです。

そして、何より、そこにきている人たちの空気感がすごく優しかった。

ライブがあるから来た、というのはもちろんだけど、ゴミの分別に参加したり、参加者自身もゴミを捨てないようにしたりと、「主催者」と「お客さん」という垣根を超えて、みんながイベントをつくっていく、というあたたかい空気に満ちていたんです。

だから、ライブでも「アーティスト」と「お客さん」ではなく、「お客さん」同士がお互いに優しい気持ちでいて、とても心地が良かったんです。

イベントの後、ゴミが一つも落ちてなかったと褒められたよ、と翌年のフェスで言われていたのが印象的でした。

そんな、お互いを想いあえるような、やさしいきもちが循環している世界で生きていたい。

ap bank fesはそんな願いの象徴なんです。

それを、小さなメモの表紙として持ち歩くことで、やさしい気持ちを思い出せるようにしておこうと、思いました。

それは、言語化ではないけれど、大切な価値観を持ち歩くことになるんですよね。

衝動や欲求の根っこのきもちを掬い上げる。

断捨離しても、物欲は消えないし、なくならない。

あれもしたいし、これも欲しい。

物欲がなくなるひともいるんだろうけど、きっと私はなくならない。

それは生きる根源的な欲求から出ているものだと思うから。

物欲にしたがってものを買って満たしても、心が満たされないのは、その根っこにあるきもちが満たされていないからなんじゃなかろうか。

ほんとうは誰かといたい。

ほんとうは劣等感を感じている。

ほんとうはひとりでいるのが不安。

そんな、根っこにあるきもちを掬い上げてあげることが、じぶんをいちばん満たしてあげることにつながるんだとおもうんです。

何もしたくない。

その根っこにあるきもちはなんですか?

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