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我慢して長く生きるのは嫌だ。

睡眠不足の影響は計り知れない。

「ブログ毎日更新」を目標にがんばってきたのに、3日間も開けてしまった。

原因は、たぶん、あれ。

睡眠不足で、疲れが取れていなかったせいだと思う。

年明けの激務の影響で、朝予定通りに起きられなくなっていました。

「寒いよー、起きたくないなー」

「まだ布団の中で寝ていたいなー」

・・・とかではないんです。

もう、目が覚めない。(怖)

意識が戻ってこない。(怖)

目が開くのは、アラームを止めるその瞬間だけ。

からだが重くてしょうがないんです。

これは、からだがけっこう限界にきているな。

そう、感じてブログはあきらめました。

なにしろ、1週間の間に、ふたりの方が命を閉じていく場面に立ち会うことになったんですから。

目次

元気だった方の突然の死

特別養護老人ホーム(特養)ではたらく看護師には、夜間何かあった時に介護士さんからの電話を受ける「待機」と言う仕事があります。

特養では、看護師の設置人数がすごく少なく設定されていて、実際はそれよりは多いものの夜勤ができるほどの人数は配置されていないのが現状です。

なので、夜間は介護士さんだけで80名近くの入居者さんの介護をすることになります。

夜間帯に、熱が出たとか、嘔吐したとか、入居者さんの状態が悪いとなると、待機の看護師に連絡が入ります。

その日は、気になる状態の方がいらっしゃいました。

呼ばれるかもしれないけれど、とりあえず先にお風呂に入ろうとしたその瞬間、施設からの電話が鳴りました。

慌ててお風呂場の外に出て電話をとると、

「◯◯さんが、呼吸がおかしくて・・・止まってるかも・・・。今、AEDを取りに行っているところです」

「え? ◯◯さん?」

・・・・

「行きます!」

呼吸がおかしいと言われたその人は、状態が良くなかった△△さんではなく別の人。

びっくりして、脱いだ服をそのまま着て、急いで上着を着るのも忘れて施設に向かいました。

その後、AEDをつけて心臓マッサージをして、救急搬送されたのですが、結果、急性大動脈解離で亡くなりました。

昼間は元気だったので、あっという間のできごとで、びっくりしました。

命の限り生き尽くして、命を閉じていく。

もうひとりは、施設での最期を希望されていた方です。

もう100歳をとうに超えていて、100歳前後くらいで転倒されて骨折し、それから寝たきりになった方です。

寝たきりになってからも、話す言葉はお元気でいらっしゃいました。

お子さんがいらっしゃらなくて、近くに親戚もおらず、最期は施設職員に見守られて息を引き取っていかれました。

わたしのはたらく施設では「看取り介護」を行なっていて、食事が食べられなくなってからは、「看取り介護」を始めていました。

「看取り介護」を始めると、施設でできることしかしません。

心臓マッサージをしたり、無理に延命しようとはせず、穏やかに最後を迎えられるようにお手伝いをして行きます。

でも、「看取り介護」を始めると、最後は熱が出たり、息が苦しそうになったりすることが多いんです。熱が出ると、コロナが蔓延してからは、隔離もしなくちゃいけないし、抗原検査もしなきゃいけない。

穏やかな最後を迎えてほしいのに、最後の最後までそんな検査をしなきゃいけないことも辛くてたまりません。

でも、この方は、熱が出ることもなく、静かに息を引き取られました。

大往生だな、ほんとうにそんな感じでした。

我慢して長く生きるのは嫌だ。

高齢者と関わっていると「死にたいのに死ねない」と言う方は意外と多い。

デイサービスにスタスタと歩いて入ってこれるような元気なおばあちゃんでさえも「早く死にたい」と言っていたくらい。

もちろん、ほんとうに早く死にたいと思っているかどうかはわかりません。

生きがいを感じられるようなケアができればそんなふうに思わないのかもしれないし、そんな言葉を出さないようにするケアを目指すべきなのかもしれません。

とはいえ、よく聞くのは「死にたいのに死ねない」そんなことば。

今はまだ、明日が来ないとなったら困るし嫌です。

やりたいことはまだたくさんあるし、行きたい場所も会いたい人もたくさんいる。

でも、いろんなことを我慢しながら生きていて、それがあたりまえになって、我慢しながら長く生きていくのはもっと嫌だと思うんです。

最後に体が動かなくなっても、楽しかった思い出を胸に、命を閉じていきたいと思うんです。

そう簡単には、うまくいかないかもしれません。

でも、今できることをできるだけやっていくことしかないのかな、と思います。

休む時間も大切にしながら、でも、じぶんの本音と、大切にしているものを見失わないようにしながら生きていたいとおもったのでした。

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