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じぶんの心に素直になる。

正直言って、くやしい、とおもってしまった。

「わたしもしてるのに・・・」

ミスチルの映画の中で、ファンの人が好きだったフィルムカメラと疎遠になっていたけど、ライブのわくわく感が止まらなくなって、コンビニでひとつだけ売っていた写ルンですで撮った、という写真が使われていました。

しかもそのエピソードの人の声も。

わたしもフィルムで撮ったのに。

好きなことがおなじなのに、まったく知らない誰かのエピソードが採用されていた。

それよりも、好きなフィルムカメラで、衝動のままに撮影しているその写真が、衝動のままに撮影しているということが、無性にうらやましかったんです。

目次

じぶんの衝動にすなおになる。

カメラを始めた頃は、トイカメラだったこともあって、どんな写真になるんだろう? という「出来上がってみないとわからない」感がすごく楽しかったんです。

フィルム一眼レフを使うようになって、写真教室に通ったりしながら、構図を勉強するようになって、好きな構図や撮りたいものが同じようなものばかりになっていって、何をどう撮ればいいかわからなくなってしまいました。

ある理由があってデジタルカメラを買うことにしました。

そこから、デジタルカメラの練習もするようになり、そのカメラの写りも美しくて、だんだんSNSにアップするためにそのカメラを持ち歩くようになった。

そうしているうちに、フィルムで撮影することが少なくなっていって、フィルムで撮ろうとすると、

「構図がいまいちかも・・・」

「これ撮ってどうするんだろう」

そんな気持ちになって、構えたカメラを下ろすこともまた増えていったんです。

そうしてようやく出していたフィルムが現像から戻ってきました。

そうだった。

構図なんて考えなくても(ちょっとは考えた方がいいとおもってるけど)、わくわくする衝動のままに撮影すればそれだけでフィルム写真はタイムマシンになる。

フィルムで撮影することが減っていって、でも、出来上がるといつも思う。

好きなように撮ればいいのに。

好きなこと、好きなようにすればいいのに、それを止めてしまうのは、わたしの中にある見栄だったり、自信のなさだったり、周りの目を気にするきもちだったりする。

好きなこと、好きなようにしていることが、じぶんの心を満たしてくれるのだ。

じぶんの好き、に、じぶんのこころに素直になろう。

そうおもった、映画館の帰り道でした。

(あ、これは神戸旅のときので、神戸在住ではありません)
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