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心臓バクバク。だからめいっぱい平気なふりをする。

「前へならえ! 気をつけ。」

校庭に全校生徒が集まって、整列する。

背の小さい順に並ばされて、まっすぐに並んだその列からはみ出すと怒られる。

みんなと同じ服を着て、ルーズソックスは禁止され、出された宿題をこなしていく。

そんな毎日を送ってきたわたしたちは、おとなになって戸惑うことが多いような気がします。

目次

教科書も、正解もない、でも、逃げられない問題。

仕事をしない上司が嫌、誰かの悪口で盛り上がっているばかりの同僚が嫌、クレームばかりつけてくるお客様が嫌い。

嫌なところを挙げるとキリがなくて、こんな毎日が嫌でしかたないのに、どうしようもない。

どうしようもない、というより、どうしたらいいかわからないのだ。

みんなと同じことをしていれば良くて、出された宿題をこなしていけば評価された教育課程を経て、今出されている課題は、じぶんの人生をどう生きるか、ってことだから。

じぶんの人生の生きかたなんて、教科書もなければ正解もない。

教科書に載っている答えを、教科書に書いている方程式を解けば出てくる答えを見つければ解ける問題なんて、社会にはひとつもない。

でも、生きている以上、この問題を投げ出すわけにもいかなくて、なんとか毎日をこなしている人は多いと思います。

かくいうわたしも、そう。

残りの人生をより良く生きるお手伝いがしたい。

そのために、死の体験授業のワークショップもできるようになったし、気になっていたのになかなか買えずにいた「もしバナゲーム」という、人生会議に使えるカードもやっと購入しました。

でも、何かをしようとするときっと白い目で見られる気がする。

仕事に対して熱意を持ってやっているように見えない人もいるし、そんなひとにとっては余計な仕事を増やすなよって感じるだろうし。

やりたいことはあるけれど、まわりの反応も怖い。

それに、今から何かを始めたところで、もう遅いんじゃないだろうか。

そんなことも頭をよぎる。

このまま、今の暮らしをしていればとりあえず定年までは働けるんじゃないか。

そんな考えが浮かんでくることもある。

でも、と思う。

怖いままで、一歩を踏み出す。

自分の道は自分でつくっていくしかない。

今抱えている悶々とした思いと、充実していると言い切れない現実を変えていきたいなら、自分で一歩を踏み出すしかない。

仕事を早く終わらせて、自分の仕事をしたい。

遅くまで残って委員会の仕事をすることが続くと疲れてしまうし、できるだけ時間内に自分の仕事をしたい。

そのために必死に早く仕事を終わらせようとしているのに、他の人は早く終わったらその分ゆっくりしているなんて不公平に感じてしまう。

なんでわたしばっかり。

それなのに、ちょっとしたことで呼ばれると、それでまたイライラしてしまう未熟な自分にも嫌気がさす。

こんな状態のわたしが何かやりたいなんて言ったところで、批判されるに違いない。

やりたいことと、その先の反応の怖さにどうしてたって尻込みしてしまう。

でも、これはわたしの人生だ。

俺だってそうさ。

心臓バクバク。だから、めいっぱい平気なふりをする。

宮城ソータ/THE FIRST SLAM DUNK

怖くても、踏み出さないと変わらない。

怖いから、踏み出せない。

のではなくて、

怖いまま、踏み出すしかない。

やりたいことを抱えながらも、お金の不安やいろんな不安を抱えていたともだちが、言ってたんです。

怖いけど、やるしかそれを超える方法はないんですよね。

勇気を出して一歩を踏み出した彼女は、こつこつと自分の教室やボディケアの仕事を続けています。

年齢的に、もう遅い、なんてことはなくて。

いや、年齢なんて全然関係ありませんよ! なんて言うつもりはありません。

やっぱり年齢を重ねると、体力や記憶力が落ちてくるから、それなりにハンデはある。

でも、じぶんの人生を生き始めることに遅いなんてことはないと思っています。

じぶんの人生をつくっていくのはじぶんしかいない。

あなたの人生をつくっていくのは、あなたしかいないんです。

他人は他人、あなたはあなた。

あなただけの、じぶんだけの、オリジナルな人生をつくっていけばいい。

そのための一歩を踏み出す勇気をくれる映画だと思います。

THE FIRST SLAM DUNK、2回目観てきました。

なつかしい、だけじゃない、おとなになったからこそ、大人になってしまったからこそ響くところがたくさんある映画だと思います。

今なら安西先生のタプタプステッカーももらえる、かも。

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