「やっぱり、そうなんだ」
遅れてやってきた、大谷翔平ブーム。
彼の人間性に魅了され、読み始めた「運命を拓く」でふわふわしていたものが確信に変わった。
ーーーー夢は、叶う。
「引き寄せの法則」にハマっていた時期。
あることをきっかけに、目の前で起きていることは自分の心の中に原因があるんじゃないかと思い始め、心理を学び始めたのがかれこれ・・・え。もう11年前になるんだ!
2012年の10月、宿題を抱えて宮古島の旅から帰ってきたとき、テレビに映っていたのが心屋仁之助さんだったんです。
そこから、心理を学び始め、自分の中にある「囚われ」をいくつも見つけ、見つけては外そうと試みるも気づいたらまだ囚われているのに気がついて愕然とする・・・を繰り返したりしていました。
ひとは生きていく中で、いくつもの思い込みを抱えていて、でもそれはその時のじぶんを守るために必要だったこと。
だけど、大人になった今、こどもの時に着ていた服を着たままだとキツくて動けない。
そんな状態から、その服に気がついては脱ぐのですが、タイミングや何枚も何枚もきているので、その囚われは玉ねぎの皮のようと言われていて、少しずつ少しずつ外していくしかないんです。
そんなふうに、完璧主義だったり、空気を読んだり、まわりの人のご機嫌をとったりしていて感じていた、閉塞感や生きづらさを少しずつ緩めていった時、心理や潜在意識を使って夢を叶えていっている人たちがいるのを知りました。
ほぉ・・・。
それは、「引き寄せの法則」と呼ばれるものを使って夢を叶えている人たちでした。
引き寄せの法則。
聞いたことはあったかもしれないし、なかったかもしれない。引き寄せの法則に対するインパクトがそこまで大きくはなかったことを考えると、知っていたけど使えていなかった知識だったのかもしれません。
その、「知識」を使って現実を変えていくことができるんだ、と知ったんです。
もともと、スピリチュアルは好きだったし、心理とスピリチュアルってある部分からは紙一重なところもあるように感じて、心理やスピリチュアルのことが大好きになっていったのです。
そうすると、そんな仲間が増えていきます。
ふわふわスピリチュアルでは変わらない現実に気づく。
スピリチュアルが好きな仲間や引き寄せの法則が好きな仲間が増えていくと、その話で盛り上がるのが楽しくてしかたありません。
当時の「引き寄せの法則」で言われていたことは、
「いい気分でいること以上に大切なことはない」
です。
いい気分でいることに全力を使って、ひたすらいい気分でいること、叶えたいことが叶った時の感情を味わっていること。
時は、「自己免疫性肝炎」と診断された2016年頃だったと思います。
病気になったことをきっかけに、もっと自分らしく生きよう! と決意。
そして、引き寄せの法則をベースに、「自分はどうしたいのか?」を問い続けると、その原理や根っこの部分がわかっていなかったこともあって、だんだんずれていくのです。
体のためにいいものを食べよう、と思っていたけど、「本当はどうしたいの?」の声に従って、パンが食べたいと思ったらパンを食べることを選び始めるんです。
ほんとうは、パンが欲しいって思う根っこは甘いもの中毒であったり、体が整っていなかったり、本当の本当の本当の欲求に気づけていないことからくるニセモノの声だってことに、当時のわたしは気づいていませんでした。
自分の本当の声が聞こえていなかった。
それは、
土台が整っていなかったからなんです。
「自分の好きなことで仕事をしたい」
そう思って、行動をし始めました。でも、だんだん、本当にやりたかったことからずれていること、そして、不安の渦に溺れてしまったことを機に、一旦生活の基盤を整えるべく、実家に戻ることを決めました。
同じ価値観の人だけと接していられた、ひとり暮らしから、まったく違う価値観を持つ家族や親戚との暮らしが始まります。
当然、引き寄せなんて概念はありません。
最初はかなり辛かったのですが、スピリチュアルな話から強制的に距離を置くことになります。そして、SLE(全身性エリテマトーデス)という病気になって、気づいたことがありました。それは、「誰かの言っていることを自分の考えていることだと思っていた」つまり、
\\ 自分の考えがなかった //
ということです。
すごいと思う人が「Aだ」と言っていたら、わたしも「Aだ」というのが自分の考えだと思っていたことに気がついたんです。
それはその人の考えであって、自分の考えじゃなかった。
自分がなかったんです。
わたしが大切にしていること、わたしの信じるものってなんだろう。
そこから、自分の根っこになる真理を探す旅を始めるのです。
そうしていると、スピリチュアルの話で盛り上がることに、だんだん違和感を感じるようになっていきました。
スピリチュアルの話で盛り上がっている時は楽しいけれど、いい気分でいても現実は変わらない。
なぜなら、行動していないから。
違和感を感じるようになった、スピリチュアルなことからは少し距離を置くようになりました。
真理を探す旅で、出てきたのは「宇宙の法則」
自分の信念を見つけるためにしたことは、まずはいろんな本を読むことでした。小説は好きだから読んだし、自分の人生を考えるための本も読みました。
会いたい本の著者の方には直接会いに足を運んだりもしました。
ピンときたことに行動するようにしていくうちに、現実の変化が加速していった時に出会ったのがヨガでした。
多くの経営者さんや何かを成し遂げている人の根底にあるのがヨガ哲学だと知るようになりました。
そもそも、経営者になりたいと思っているわけではなく、「等身大の自分で生きたい」と思っていて、そのヒントがヨガにありそうだと思ったことが、ヨガに興味を持った最初のきっかけでした。
ヨガ哲学を日常に取り入れるようになると、心理セラピーやカウンセリングでは一時的に変わってもまた戻ってしまっていた癖や囚われが、次第に緩んでいくのが体感できるようになりました。
ちょっとしたことでイライラしていたのが、イライラすることがずいぶん減ったのです。
そんな時に偶然見た大谷翔平。
彼の姿を見ていると、「なんかヨガのにおいがぷんぷんする」と、愛読書として紹介されていた中村天風さんの「運命を拓く」を読んでみることに。
読んでびっくり、この方日本にヨガを伝えたヨーガ行者だったんです。
やはり!!!
さらにびっくりすることに、この本で終始説いているのは、
「心に描いたことが現実化する」という「宇宙の法則」
なんです。
あの時聞いていた「引き寄せの法則」が、たくさんの成功者が読んでいるというこの本に書かれてあったんです。
難しいかも、と思っていたこの本がスルスル読めたのは、内容がまさしく「宇宙の法則」で「引き寄せの法則」だったからなんです。
で、それを実践してきた実在の人物の言葉が書かれてあるから、時代は違えど説得力が半端ないんですよね。
だけど、ふわふわスピリチュアルが好きだった頃の引き寄せと、今感じている引き寄せ・・・というか宇宙の法則の何が違うかというと、言うまでもなく、それは、
\\ ヨガ哲学を学んだから //
です。
自分を愛すること、自分に正直であること、浄化すること(部屋をきれいにすること)、他人の時間やものを盗まないこと、無駄遣いしないこと、貪らないこと、足るを知ること、自己探求や学びを深めていくこと。
こういったことがベースにあるのかないのかで、全然違うんです。
いい気分でいるだけじゃダメで、その前に本当の本当の本当に自分がどうしたいのかを知ること。それは本当は寂しい、かもしれないし、甘えたい、のかもしれないし、休みたい、のかもしれない。
抑えてきた自分の声を聞くのは簡単じゃありません。
だから、「今何食べたい?」から始めて、パンを食べる選択をしてしまったのは段階としては仕方ないことだったのかもしれないと、今は思います。
少しずつ自分の声に耳を傾けていくことで、本音に近づくことができるんですよね。
自分を大切にして、整えて、そして聞こえてくる自分の声を叶えてあげる。
その小さな繰り返しが、叶えたい夢を引き寄せてくれる、というか、叶えたい夢に自分が近づいていって、叶うんだと思うんです。
「夢は叶う」
本を読んだだけではダメで、日常生活でやってみて、落とし込んでいく。
そうすると、なんとなく自然にそう信じている自分がいます。
「夢」って壮大じゃなくてもいい。
心に浮かんだものは叶うんです。
根拠は、そう。
「自分の心に浮かんだから」です。
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