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行けないと思っていた場所へも行くことができる。

8月に入って(いやもう9月に入ってますが)からというもの、仕事が超多忙を極め、毎日のように残業、残業、残業で、疲れやすい病気を抱えながらよくここまでがんばれているなと、じぶんでじぶんをほめたい今日この頃です。

体力的には疲れて、浮腫んだ顔を鏡で見るくらいで、久しぶりに空嘔吐が出る程度の疲れ、つまり体が動きません、レベルにはならずに過ごせていたのですが、メンタルがやばかった。

すぐにイライラするし、仕事に行く10分もかからない車の中で泣くし、これはやばいなと、限界に達していたじぶんに気がつきました。

で、この状況をなんとかするべく、取り組んだのが、断捨離でした。

仕事で忙しいのは、仕事の状況であって、人生ではない。

だけど、これは断捨離をして人生を整えるタイミングかもしれない。

そう思って、疲れたからだを起こし、がんばって、というよりはもはや無意識に動き出して片づけ始めていました。

すると、ふとあるものに気がつきました。

それは、壁に沿って置かれている大きな暖炉です。

暖炉のような形をしたストーブ置き場、のようなものではありましたが、祖母や曾祖母たちが住んでいた家に暮らしているので、昔からあるものです。

5年ほど前に帰ってきて暮らし始めた今の部屋。

ずっとひとり暮らしをしてきたし、独身のまま戻ってきたわたしは、なんとなく「間借りしている感」がずっとありました。

だけど、5年かけて、すこしずつ、すこしずつ、模様替えと断捨離を繰り返して、わたしにとっての落ち着く空間へ近づいてきていました。

そんな中、目についたのが、大きな暖炉です。

もともと、その大きな暖炉があるおかげで床面積はだいぶ幅を取られていたし、その存在の圧迫感になんともいえない息苦しさを感じていました。

からだが求めていたとも言える、突然はじまった断捨離に、上に置いていた大量の本と本棚を別の部屋に移動させ、暖炉の棚板を外すことに成功したのです。

はずせた・・・・。

外せないと思っていた暖炉をはずせた・・・!

さすがに、棚板も重すぎて、ひとりでするには隣の部屋に移動させるだけで精いっぱい。

人に頼むのはほんとうに苦手で、だったらお金を出して買う、ってことをずっとしてきてたのですが、今回は思い切って弟やいとこの旦那さんにお願いし、外した棚板や暖炉を運び出してもらうことに。

すると、空いた空間がでてきて、なんだかからだに酸素が入ってきたような感覚になりました。

そう。

はずせないと思っていた、思い込んでいた暖炉も、ひとの力を借りて外すことができました。

固くて重く、開けられない扉だと思っていたのに、思ったよりも簡単に(いや実際は、重かったし、本をどけたり断捨離したりでかなり疲れたけど)開けることができたんです。

越えられないと思っていたものも、ちゃんと、越えられる。

そのためには、越えられる、とその先の景色を思い浮かべることが大事なんだと気がつきました。

広い空間に暮らしたい。

きっかけは、多忙な仕事ではあったけど、こころの奥底にある想いに気がつき、あって当たり前ではずすことなんて考えられなかった暖炉のない部屋を思い浮かべてみた。

そうすると、少しずつ、少しずつ、そこへの道が見えてきたんです。

理想の部屋へはまだまだ、ほど遠いけれど、空間が広がって、ほんのすこし前に進んだ気がします。

すこしでもホッとした時間を過ごしたい。

すこしでもたくさんしあわせを感じて過ごしていきたい。

そのために、壁だと思っていたもの、ほんとうは外していけるんだと感じています。

明日が満たされたいちにちになりますように。

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