「なんかこの曲が沁みるんだよね」
高校生の頃、友達が言ったその曲は、Mr.childrenの「Prism」という曲でした。
その曲の歌詞は、
仮面を着けた姿が だんだん様になってゆく
とか
自分に嘘をつくのが だんだん上手くなってゆく
みたいに、自分に正直ではいられなくなってきてることを切なくうたっている曲です。
いつも明るくて、周りを笑顔にさせてくれる中心的存在だった彼女のそのことばに、どういう意味なのかさっぱりわからず、「へぇ・・・」というしかありませんでした。
当時のわたしは、アルバムに収録されていたこの曲だけをじっくり聴くこともなかったし、この曲が何を歌っているのかなんてよくわかっていませんでした。
あれからもうずいぶんとおとなになって、ようやくその意味がわかった時、高校生にしてこの曲が共感できるなんて、すごい大人だなぁ・・・とため息を漏らさずにはいられませんでした。
自分に嘘をついていることなんて、気づいてないおとなはたくさんいるし、気づかない方が社会ではうまくやっていける。
自分につく嘘に気づいてしまうと、その先にある、見ないようにしていたものに気づいてしまうんですよね。
「時間がない」といういいわけで見ないようにしていたもの
「時間がない」
「あーもうこんな時間になってしまった。」
「あーーーでも、こっちを先にやらなきゃ。」
「あー時間がない」
余白を見つけてはやろうとしているのに、なかなか進まないこともあります。
考えることが苦手で、考えずにできることで時間を埋めてしまう。
時間がないからなかなかできない、そう思っていた時に、ポッカリ時間が空いてしまいました。
「時間がない」が使えなくなった。
え? 今、なんて?
びっくりすることに、ほんとうにそう思ったんです。
「時間がない」といういいわけが、使えない状況になってしまったんです。
しょうがない、と、重い腰を上げて、取り組むことにしました。
すると、そのやるべきことを進めていくとその先にまた大きな透明な岩が出てきたんです。
急に足が重くなったんです。
喉の奥に詰まるような感覚があって、その透明な岩を軽やかに飛び越えて進めない。
なんだろう・・・
そこに出てきたのは、「怖い」だったんです。
行動を止めているもの
2023年は行動する!
そう、決めてはいるのですが、実際に動くとなると、いろんな感情が出てきます。
以前は軽やかに乗り越えられたその、大きな岩を、今は < 安定 > というものを抱えてしまったが故に乗り越えるのが怖くなっていることに気がつきました。
いや、うっすら気がついてはいたんです。
地方では、地域の人のことをみんながよく知っています。
誰がどの繋がりで何をしていて、どうのこうの。
地方で、個人で活動を始めるということは、それが一気に広がるということ。
当然批判は出てくるでしょう。
それも含めて、進めるのか。
その怖さも、活動していくために必要なお金も、「怖い」という透明な大きな岩になって、目の前に現れたんです。
「時間がない」
それを言い訳にして、進めないようにしていたのは、実は、「怖い」という感情だったんです。
うまくいかなかったらどうしよう。
批判されたらどうしよう。
かけた分のお金が戻って来なかったらどうしよう。
また、大金を払って終わりになったらどうしよう。
不安は考えればキリがありません。
上手くいくまで、やる。
そんなとき、2022年後半にかけて出会ってきた方たちの言葉が蘇ってきました。
*。*。*。*。*。*。
多くの人は、失敗したらどうしようって考えるけど、成功するまでやるんだよ。
失敗もやり尽くしたらいつかなくなるんだよ。
*。*。*。*。*。*。
成功するかどうかは、行動するかどうかです。
大量行動・大量失敗
失敗はない、経験が増えるだけ。
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千里の道も、一歩から。
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人生を変えていくには、行動するしかない。
2022年、ちゃんと土台作りをしてきました。
わたしだけじゃなく、みんな。
みんなちゃんとがんばってきたんです。
だから、2023年は、歩き始める年。
怖くても、踏み出すことでしか経験できない感情があって。
怖くても、歩いて行った場所でしか見えない景色があって。
怖くても、進まなくちゃ今の場所からは変わらない。
死ぬこと以外はかすり傷、と誰かが言ってましたが、きっとほんとにそう。
2023年、どんな世界にじぶんを連れて行きますか?
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