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老人ホームのナースのおしごと<前編>

じいちゃん・ばあちゃんズがかわいくてたまらない、SLEナースumiですこんにちは。

看護師の就職先って、たいていは病院で、一度病院で働くとずっと同じ病院で働くか、病院を転職しながらキャリアアップしていくか、もしくは、訪問看護などの目標の場所へ向かっていくか、のどれかだと思います。

そんな看護師の転職先の選択肢にほぼ上がってこないであろう、マニアックな就職先、それが『特別養護老人ホーム』いわゆる老人ホーム、です。

そのマニアックさゆえ、仕事の内容が見えず、看護師としてのキャリアのなかに入ってこない施設看護師ですが、実はとてもおもしろい。

今回は、大学病院をはじめ、いろんな分野ではたらいてきた、看護師歴16年のナースumiが老人ホームでのナースのお仕事についてお伝えします。

目次

特別養護老人ホームってどんなとこ?

特別養護老人ホームとは、介護老人福祉施設といって、要介護3〜5の要介護認定を受けた高齢者が入居しています。

実際には、家に帰ろうと出口を探して歩いているひともいれば、必死に声かけしてようやくうっすら反応が見られるくらいの意識レベルの方もおられます。

個室だけのところから多床室のところまで、部屋の形態はさまざまです。

看護師は何人いるの?

老人ホームの人員配置に関しては、『特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準』という法律によると、常勤換算で「入居者30人未満で一人以上、30人以上50人未満でで2人以上、50人以上130人未満で3人以上」と規定されています。

わたしがはたらく施設では、100人未満なので、3人以上でいいのですが、わたしが就職してからは3〜6人(6人のときはほんの数ヶ月でした)ではたらいています。

また、規定には『看護職員』と規定されていて、看護師・准看護師含めるため実際には「看護職」として配置されていることがほとんどです。

老人ホームでは、介護士さんが多く働いており、入浴介助やおむつ交換などはほとんど介護士さんが行います。

人員配置の違う、介護保険施設では、看護師も介護士さんといっしょにおむつ交換に回ったり、入浴介助を行ったりしますが、人数の少ない老人ホーム(特養)では、そういった直接的なケアはほとんど行いません。

老人ホームの看護師の1日

7:00 経管栄養 日勤の看護師が来るまでは一人で回るため、その間の急変や状態が悪い入居者の対応、夜間の状態変化に応じて状態観察を行う。

7:30 朝食 インスリンを使用している方がいれば、インスリン注射

8:45 朝礼 

9:00 点滴が必要な方がいれば点滴、20〜30人分の薬の管理(1週間分の薬を朝・昼・夕・眠前にそれぞれ線を引いたりして色分けし、分ける)、日報を提出する

9:30 ショートステイの入居者の薬の管理(入居日数分の薬をおなじように準備する)

10:00 ショートステイの入居者のバイタル測定や、入居者の処置

10:30 昼の経管栄養の準備

11:00 昼の経管栄養

13:00 翌日分の内服薬の確認、入居者の処置

15:00 夕方の経管栄養の準備

15:30 夕方の経管栄養、夜勤の介護士さんへ申し送り

17:30 夕食前のバイタル測定やインスリン注射

ざっとこんな感じですが、その間や同時進行として病院受診や急変対応、受診調整などが入ってきます。

で、具体的にはどうなのよ?ってところを、後半でお伝えします。

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