物欲ってなくならないんですね。
断捨離をしていくと、物欲ってなくなっていくのかとおもってました。実際、物欲自体は前に比べると減ってきたような気はしています。なんとなく。
でも、この間もちいさなノートを買ってしまったし、
無印良品のタイマーも買ってしまいました。
一時期は、断捨離をしているからこれ以上ものを増やしたくない、と買いたくない、というきもちが出てきたこともあるのですが、今はやっぱりすてきなものにはときめくし、おもしろそうなものにはわくわくします。
でも、断捨離をしていくなかで、物欲には2つの種類があることに気がつきました。
①暮らしのなかのニーズからくる物欲
ジャーナリングをしよう、とおもってタイマーをセットするためにスマホを触ると、アプリのアイコンにおしらせがついているのを見つけてしまって、そこから開いてしまう、ということがよくあります。
今も、そう。
写真を探すために開いたはずのスマホに、お知らせマークがついたアプリを見つけてしまうと、それに今対応できないと分かっているはずなのに、開いてしまうんですよね。
勉強系Youtuberさんは試験日に向けてのカウントダウンもしてくれるようなタイマーをおすすめしていたりして、それもいいなぁとおもっていました。
文房具系Youtuberさんはかわいい雑貨のタイマーをおすすめしていて、見た目がかわいくてテンションが上がるなぁーとおもったり。
で、検討してみた結果、無印良品のタイマーを買いました。
勉強系の方のタイマーは、消音にして光で時間を知らせてくれる機能もあるみたいだったんですが、外でタイマーをセットして勉強することはないので、消音の必要はないし、文具系の方のかわいいタイマーでももちろんテンションは上がるからよかったんですが、シンプルが好きなので、無印良品のタイマーにしました。
その結果、ジャーナリングには使えるし、15分のかたづけタイマーとしても使えるし、想像していた以上に使っているんです。
ジャーナリングの時のタイマーなんてスマホでじゅうぶん、ともおもえるけど、スマホを触ってしまうことで消費してしまう時間が出てくる。
でも、タイマーを導入することでその無駄に時間を消費してしまうのを防ぐことができるんですよね。
こんなふうに、今の暮らしの中で、ここに存在してほしい、と思うものは買って正解なことが多い気がします。
< 今の暮らし >の中に存在することで暮らしが豊かになると思えるポイントがあるもの。
②あこがれ欲求
ふたつめは、SNSを見ていて触発された欲求です。
前はテレビを見ていて、お昼の情報番組なんかで「今これが売れてます!」なんて言われると、「買いに行かなきゃ!」っておもってたけど、今はSNSですよね。
SNSなんかは、じぶんの好きなひとやあこがれのひとをフォローしていることが多いので、そのひとが使っているもの、となると「それは使ってみたい!!」と光って見えるんですよね。
ネタ出しに使われていた100円ショップのカードや、ノートなどの角を丸く切ることができるもの。
使いやすいようにカスタマイズするのは好きだけど、角を丸くしたりはしてないし、しようとおもってもいないんですよね。
ただ、「あこがれのひとが使っているから使ってみたい」といういわば野望ガラクタとなる物ですね。
野望ガラクタとは、「これを持っていれば理想の自分になれるような気がする」と思って買ったもの。
買う前から、野望ガラクタだったとは・・・。
このあこがれ欲求は、< 今の暮らし >の中に、明確なポイントのない欲求、とも言えるとおもいます。
今の暮らしの中で使ってない、使いたいとも思っていない、必要性も感じていない、でもあこがれのひとの世界を覗いてみたい、あこがれの人に近づきたい。
そんな欲求は、買う前から野望ガラクタへ進化する可能性を秘めているんですね。とほほ。
そんなわけで、断捨離しながら気づいてはいたけれど、使ってみたいとおもって買った角を丸くするものは、あっさり手放すことにしました。
「今の暮らし」の中に入ることで豊かになるか?
おなじように見える物欲でも、あこがれ欲求から出た物欲から買ったものは、今の暮らしの中に溶け込まないものが多いような気がしています。
物欲はなくならない。
物欲はなくならなくても、いい、とおもっています。
だって、かわいいものやおいしそうなもの、読んでみたい本や触れてみたいものに出会えることって、テンションが上がるし、その高揚感って人生を豊かにしてくれるとおもうんです。
その物欲のままに手に入れていたら、暮らしがものに支配されてしまう。
断捨離をしてみて分かったのは、捨てるのはほんとうに心が痛い。
罪悪感を感じるし、断捨離するかどうかを決めるのにものすごくエネルギーを必要とする。
だからこそ、手に入れる前にその物欲がどこからくる物欲なのかをチェックするようにしたいと思うんです。
ポイントは、今の暮らし。
今の暮らしの中にそのものは存在しうる場所があるかどうか、暮らしが豊かになるかどうかをチェックして、手に入れていけたらと思うのです。
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