MENU

努力していたじぶんに気づく。

「この人と一緒に働くの、ちょっと無理かも」

仲間だとおもっていた心の距離が、一瞬にして離れてしまった。

医療や介護とは関係のない場所で、おなじ職種のひとに出会うとうれしくなります。職場で興味のあることの話をできる人って、なかなかいないし、ましてやそういう学びの場に、お金を出して来ている時点で、仲間だーっておもうから。

だけど、一瞬にして離れてしまったのでした。

目次

努力してできないことを克服してきたことに気づく。

実際に一緒に働いているひとではなく、物理的距離は離れている場所にいるひとで、その話しかたや雰囲気は、ものすごーーーーくゆったりしていました。

その時点で、おもってしまったのです。

「あ、無理かも」

早い。我ながら早い。

判断を下すのがあまりにも早い。

そんな一瞬で何がわかるのかと言われそうだけど、映像が思い浮かんでしまうのです。

緩やかで、にこやかなその空気。

一緒に病棟で働いていてものすごーーーーく忙しい時にそこだけ空気が止まっていてみんながバタバタしていても全く動じないその空気。そして時計を見ながら「何時までにあれとこれとそれをしなきゃ間に合わないーー」と泣きそうになりながら必死で働くわたし。そしておもうのです。

「動いてよーーーーーーーーー!」

病棟にいれば、いや、病棟じゃなくてもあるあるな話。

正直言って、イラッとする。

でも、この「イラッ」を大事にとっておくことにしたんです。

これ、なんだろう。

なんで、このひとのこの空気にイラッとしたんだろう。

体を休めることを意識して、夜は速攻寝て過ごしていました。そしたら、ふと、出てきた言葉がありました。

それが・・・

努力して・・・してるのに

という言葉でした。

これ、よく心の中で言っています。

じぶんでも、じぶんのことを「努力のひと」だとおもっているし、生活習慣病なんていう努力すれば改善できるものを努力しようとしないひとを見るとイラッとする。

「難病」と言われ、どうにもできない中でも何か、体が元気になるように模索している毎日の中で、生活習慣を整えればいいとわかっているのにしないなんて! とおもってしまうのは、病気の特性だからかなとおもっていたけれど、そうじゃなかった。

努力して、できないことを、なんとかこなしていることがたくさんあることに気がついたんです。

できない自分を認め、キャラ設定していく。

こわ。

「努力のひと」って聞こえはいいし、優等生の好きそうなことばだけど、どれだけがんばって生きてるんだろう、とおもう。

それにすら気づいていなかった自分に驚愕する。

新しく入った職員さんの指導の中でも、「本当はすごい遅いんですよ。だから、こうしてこうしてこういう小さな工夫をたくさんして・・・」って話していた。

怖。

そう。

ほんとうは、遅いし不器用なんです。

それを克服して働いてこれたのは、もちろんこれまでの指導者さんや怖くても尊敬するたくさんの先輩方のおかげ。感謝しかないです。

でも、ほんとうは、遅いし、不器用。

必死になって仕事を回しているから、そんな時は鬼の形相になっているとおもうんです。

「遅い」と言われるのはコンプレックスだったから、「遅い」ってことはダメなことだと思っていたから、なんとか克服しようとがんばってきた。

ほんとうはゆっくりするのが好き。

最近は全然できていないけど、カフェでぼーっとするのが好き。

久しぶりにお風呂に30分くらい入っていてしあわせだった。

そんなことを思い出したのです。

今、学んでいるこーちゃんこと本田晃一さんはこう言われます。

できないことを克服するのってコスパが悪いんですよね。
だからできないことを周囲に伝えておくんです。
あとから言うと、後出しジャンケンになっちゃうので、先に伝えておくんです。

これが苦手で、これができない。

スケジューリングが苦手なこーちゃんは、セッションや待ち合わせの予定なんかは相手(場合によってはお客さんに!)に、「スケジューリングが苦手なんで、前日にメール入れてもらっていいですか?」と伝えておくのだそう。

相手に言えなければ、家族や周りの人にお願いするのだそう。

そんなふうにして、できない自分を責めるんじゃなくて、できないことを認めてキャラ設定してしまう。(周りの人に伝えておく)

できないことを克服することに労力を使うんじゃなくて、できるところで能力を発揮する。

この言葉を聞いていただけの時には、ふんふんなるほど、とおもっていました。が、できないことを努力してなんとかこなしていた自分に気づいて

「努力してこなしていたことをしなくて良くなったらどんなに楽になるんだろう」

と想像すると体がふっと楽になったんです。

気づくだけでも半分外れている、とこーちゃんは言います。

「わたしこれ、がんばってやってたな」ってことに気づいたら、めっちゃがんばってたんじゃん、わたし! って大親友に言うように言ってあげると、ちょっと癒される気がします。

できるとおもってたけど、がんばってやってたこと。

めっちゃがんばってたんだなーって、じぶんのこと尊敬してあげてください。

きっとまわりの空気がほんの少し軽くなるはずだから。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる