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余白をつくる。

「ヨガってストレッチなんでしょー?」

はじめて会ったとき、ヨガの先生の先生をしているという彼女に、そう言った。

ヨガが何かはわからなかったけど、社会人になってすぐにヨガマットを購入した。

スポーツジムのヨガレッスンを受けたのがきっかけかもしれないけれど、その体験はもう記憶にすら残っていなくて、なぜヨガマットを購入したのかさえわからない。

そんなわたしが、ヨガの先生を教える先生(ヨガ講師を指導する指導者)である彼女に出会って、ヨガが単なるストレッチではなさそうだと知ったのは、彼女と出会ってから数年後のことでした。

目次

体力が落ちるのを防ぐために、ヨガをしよう。

ヨガマットを持っているだけで、綿本彰さんの本を見ながらヨガのポーズをしていました。ヨガのレッスンに行ってみようと思ったことは一度もなくて、見よう見まねでのポーズ。

あー気持ちいい! ヨガって、ストレッチなんだなー。

「ヨガはストレッチ」

それは、わたしの体験から感じたことでした。

自己免疫性肝炎になって、治療のために入院することになった時、自覚症状がまったくなかったわたしは、入院することで気持ちが「病人」になってしまうのが嫌でした。

環境が心に、そして心が体に作用することはこの時から感じていたことでした。

それに、入院すると動く量ががくんと落ちるから体力も落ちることはわかっていました。

だから、その対策として、ヨガの本を購入し、病室でできるヨガを取り入れることにしたのでした。

そこでも、ヨガのポーズの写真を見て、「ふむふむ、◯◯のポーズは、こうして、こうして・・・」と見よう見まねで作ってみる。

それだけでもなんとなく効果はあるように感じました。

どうやらヨガがストレッチではないらしい、と気づいたのはそれから随分経ってからでした。

等身大でナチュラルなひとに共通しているのがヨガだった

冒頭に出た、ヨガ講師の指導者をしているともだちは、会うたびに深い思考が垣間見えていつも勉強しているような気持ちになり、彼女のヨガレッスンを受けたい、と思うようになっていました。

なかなかそのタイミングがないまま時間は過ぎていきました。

ある講座に参加したときに、等身大でいるひとが多く、その人たちと、ヨガ講師の指導者をしているともだちに共通しているのが、ヨガであることに気がつきました。

これは、ヨガに何か秘密がありそうだ。

そう思ってヨガ講座やヨガ哲学を学び始めたのが昨年のこと。

ようやく念願かなって、ヨガ講師の指導をしていた彼女のレッスンを受けられることになったのです。

余白ができると、そのエネルギーを別の場所に向けることができる。

ヨガのレッスンを受けたことがないので、ふつうどんなふうにヨガのレッスンが行われているのかはさっぱりわかりません。

彼女のヨガレッスンでは、まず、筋膜リリースをして体を動きやすくしてからヨガのポーズに入っていきました。

体側を伸ばし、そこに空気を入れてあげることで体のなかに余白ができます。

余白ができると、そのエネルギーを別の場所に向けることができます。

そう言った彼女のことばに、ハッとしました。

確かに、余白がないと、誰かに与えるエネルギーも湧いてこないし、視野も狭くなってしまう。

そして、心や頭がいっぱいいっぱいの時って、からだもいっぱいいっぱいになっていて、からだの中にも余白がなくなっている。

はあああああああああ。

そっか。

からだの中に余白を作っておくことって、すごく大事なのかも。

からだを通して感じたことで、余白の必要性が腑に落ちた感覚がありました。

いっぱいいっぱいになりがちだけど、深呼吸をすることも、余白をつくることにつながるし、ストレッチをしてからだに呼吸を入れるスペースをつくることも、余白をつくることにもつながる。

そして、それは、視野を狭くすることや、執着することから少し距離を離すことにつながるのかもしれないな、と感じました。

そんな、余白のたいせつさをからだで感じることができました。

そんな大好きなヨガ講師の小野亜矢子さんはこちら。

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