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何がほんとうに“もったいない”のか。

こんな時間は久しぶりでした。

仕事から帰ると、早く寝るために、ホッとひと息つく間もなく、急いで食事やお風呂をすませ、洗濯物を干し終えると、寝たいと思っていた時間を過ぎている。

やばい、もう寝なくちゃ。

たまに少し時間があったとしても、眠くてゆっくり本を読むことさえできなかったりする。

そんなふうだから、使える時間は無駄にしたくない。

そう思うと、何も考えずに過ごす、なんてことを最近はほとんどしてきませんでした。

目次

夢中になって漫画を読む。

ポッカリと時間ができて、ふと、ある漫画を手に取りました。その本は、何度か手に取ろうとしたことはありました。

でも、な。

なぜかそれを手にとることを躊躇して、やめていたのでした。その漫画は5巻完結。絶対に読み始めたら最後まで読みたくなるに違いない。

でも、今そんな時間はない。

そんな葛藤をして、読みたいとは思いつつも読むのをやめていた本でした。

でも、その時には、「読みたい」その気持ちの方が上回って、思い切って手に取りました。

少し時間ができたから。

そんな心の余裕ができたからかもしれません。

読み始めると、一気でした。

一気にその世界に吸い込まれるように入っていって、気づいたら現実のことなんてすっかり忘れて、没頭していました。

「時間がもったいない」

インターネットで映画を見ようと思っても、これから2時間もあると思うとその2時間がもったいなく感じてしまって、見ることをしていませんでした。

夢中になって読んで、その世界に没入している間は、笑ってもいたし泣いてもいました。ただの号泣ではなくて、笑ってもいて、そして、ちくっと心に刺さったりもして、そしてやっぱり泣いていました。

読み終わったら、前に読んだ時とまた違うところに刺さっているじぶんに気がつきました。

「ああ、最近こんな時間を過ごしてなかったな」

自由に過ごせる時間が、少ない。

今年度、新たな役割を担うことになって、仕事が増えて、ずっと時間管理とタスク管理をどうやったらいいかを考えていました。

そして、自分の生きたい人生を生きるためにはどうしたらいいか、ということもを。

「今」のない、わくわくリスト。

わくわくすることに向かって行動する、それ自体は得意な方だと思っています。

行動できないとみんなが悩む中、割とサクサク行動していることが多い。ただし、失敗もとてつもなく多い。

でも、ふとわくわくリストを振り返ってみると、「未来への行動」が多いことに気がつきました。

未来への自己投資。

がんばることが得意で、目標思考の強いわたしは未来に向かって必要なことをしていく時間は大好きで得意。

でも、

スタバでお茶をする、とか

◯◯のケーキを食べる、とか

1日ぐうたらする、とか。

そういうちょっとしたわくわくは書かれていないんです。

無駄がない。

無駄な時間を過ごしたくない。

時間を無駄にしないためにどうしたらいいんだろうか。

そう考えると、ただ楽しむ、ということができなくなってしまっていました。

意味のないことを夢中になって楽しむ。

映画館に行って映画を観ることは、できるのに、インターネットで映画を観るのは時間がもったいないと感じてしまう。

写真を撮ることは大好きなのに、カメラを持ってお散歩する時間はもったいないと感じてしまう。

それってほんとうに、時間がもったいないのでしょうか。

昔はこういうのを作るのが好きでした。

思い出やいい写真をカラーコピーしてミニブックにしたりして。

カラーの紙に布を貼って、かばん風にして、カメラをポケットに忍ばせる、みたいなのを作って、一緒のグループになったひとたちに配ったりしていました。

そういう、

なんの目的も、意味も、ないけど、夢中になれること

をしなくなってしまったんです。

写真もそう。

すてき! とか、はっ! としたら写真を撮っていたのに、

「こんなの撮っても意味ないよなぁ」

とおもうと、写真を楽しめなくなってしまいました。

ほんとうにもったいないのは、何なんでしょう。

効率とか目的を重視して、感覚的な楽しさや充実感をなくしてしまったら、人間として生まれてきたのに、そっちの方がもったいない気がします。

ライブとかは行くし、楽しいけれど、日常の中にその五感で味わう楽しさや意味もなく夢中になれるものがなかったら、一瞬のためにがまんする日常、が続くだけになってしまうような気がします。

それに、今気がついてしまったのですが、「やりたいことをやる!」と決めた休みの日、そのやりたいことが、to doになっているんです。怖い。

「やりたいことをやらなくちゃ」

「せっかくの休みなんだから」

「あれとこれとこれをしたかったんだ!」

って、こなしていく「やりたいこと」だったはずのものは、「やらなきゃいけないto do」となって目の前に現れることになるのです。

怖。

がんばりストのナチュラル思考。

楽しむことが苦手ながんばリスト。

がんばり族のみなさま、思い当たる節はありませんか・・・。

わくわくリストの書き方をもう一度考えて、ただただ夢中で楽しむ時間を予約してそんな時間を過ごしていこうとおもいます。

いい書き方あったら教えてください◎

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