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ナースは、たぶん、ずっと、好き。

こんにちは。SLEナースumiです。

大学を卒業してもう18年目になります。そのくせ、看護師歴は16年です。その間、なにしてたんだと言われそうですが、ちょいちょい休んでました。行き先を決めない旅をしてみたり、病院での仕事を離れて自分で仕事しようとしてみたり。

それでも、看護師をしちゃうんですよね。

たぶん、どうしたって、看護が好きなんです。

看護師になった理由

わたしが看護師になろうと思ったのは、テレビで観月ありさが「あーさーくーらー!!!」と松下由樹に怒鳴られているドラマ、そう、「ナースのお仕事」を見たからです。年代がバレますね。

それだけかい、と言われそうですが、案外そんなもんです。

そして、当時、祖父が肺がんの末期だったことがわかって、でも祖父に末期だなんて言えなくて、結局告知をしなかったんですよね。母は、それで良かったんだろうかって悩んだみたいで、そのときに読んだ山崎文郎先生の「僕のホスピス1200日」を、看護師になりたいと言うわたしにくれたんです。

その本を読んで、ホスピスで働く看護師になりたい、と思いました。

本の中には、亡くなる前の患者さんと、

「死んでもいるって証に、ろうそくの炎を揺らすよ。」

「待ってるからね。ろうそくの炎が揺れたら、いるんだなって思うからね」

みたいな会話をしてたんです。もう30年以上前の話なんで完全うろ覚え、もしくは妄想ですが、そんな話があったと思うんです。

娘さんの結婚式に出るためにスタッフでお連れしたりとか。

そこには、残りの時間をそのひとらしく生きるのをサポートしている医療スタッフの姿が描かれていたんです。

わたしも、その人らしく生きるのをサポートしたい。

看護師としての原点はここにあるのです。

サポートしたいのは、病気を抱えているひと

自分の内面に向き合うようになって学んでいたのが、NLP心理セラピーでした。

NLPというのは神経言語プログラミングの略で、「脳と心の取り扱い説明書」とも言われている心理学です。その、NLPを使ってセラピーをするということを学んでいました。

例えばですけど、小さい頃にお母さんやお父さんからいつも大きな声で怒られていて、いつもビクビクしていたとします。

そんな状態で幼少期を過ごしたあなたが、大人になっても、大きな音や声に過剰に反応して恐怖で立ちすくんでしまったりするようになったりします。

そんなふうに、体験した感覚(ここでは大きな声を聞いていたので、聴覚)が潜在意識に記憶され、感情に影響を及ぼすのです。

その勉強をしたあと、心理セラピーを使ったサポートをしようとしていた時期がありました。当時はまだコンセプトがはっきりしていなかったので、方向性がしようとしていたこととずれてしまい、結局一旦その活動は中止することにしました。

でもそこで気づいたのは、サポートしたいのは健康なひとじゃないということだったんです。

病があっても、イキイキと生きられる!

一度、生活を安定させてから落ち着いて考えようと、就職したのが、今の特別養護老人ホームだったのです。

ここで今、高齢者の方と過ごして楽しいと思えるのは、デイサービスで働いていたとき、

高齢者も、ある意味、人生のターミナルだ

と感じたからなんです。

大きな大きな意味で言えば、人生の終末期とも言える時期を過ごしている高齢者。若い頃のように手も足も自由で、体も軽い、なんてことがなく、むしろ思うように体も動かなかったりもするけれど、それでもその人らしく生きることができる。

そこに、知識や知恵やケアとしてサポートできるのが看護師だと思うのです。

病があっても、自分らしくイキイキ生きていくことができる。

これは、自分に対してもおなじです。

特養など老人ホームは、特に、医師が不在のことがほとんどです。それに物も十分にない。病院みたいにベストなものを揃えられるとは限らない、というかない。

そこに、創意工夫をこらすことができるのが、看護の醍醐味であり、おもしろさだと思うのです。

困難の先にある、希望。

どうしようもない。どうしたらいいかわからない。

そんな問題は山程あります。

でも、勉強していくと見えてくる解決方法やアイデアの緒があります。

昨日知らなくてあきらめていたことが、今日知った知識で扉を開けることができそうな気がする。

そんなおもしろい分野、他にありません。

いやたぶん、知らないだけであるんでしょうけど。

もっといいケアができるかも。

そう思えることが、新たな学びへのわくわくにつながるし、それを人に活かしていけることがおもしろいし、うれしいのです。

だからきっと、わたしは、ずっと、看護が好きだと思うのです。

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