「しびれたー」と言って、ともだちがある映像をシェアしてくれました。
美しい後屈の映像。
窓の向こうに真っ白な空が広がる壁一面の窓のこちら側でゆっくりと手を上に上げる女性。
その上に文字が流れます。
「ノートと鉛筆を用意してください」
「そのノートに丸を描いてみてください」
ゆっくりと上げた両手を後ろに伸ばし、しなやかに背骨を反らして指先を踵に伸ばして行きます。
「その円の中に居座って
手の届く範囲の物だけに手を出したり
じっとしたりしていれば
あなたは傷つかないで生きていける」
「そういうの、お前はどう思う?」
ゆっくり後屈して踵に触れた手を、半円を描くようにして戻ってくる。
「ぶち破れ。そんなもん。」
映像はこちら。
インスタグラムのリールなのですが、その映像がほんとうに美しいんです。絶対に見てほしい。
背骨をやわらかくしておきたい。
わたしはSLEになって、入院治療中に、筋力が一気に低下したんです。薬の影響で筋肉が溶けたのもあるし、検査のあと3週間は階段を登ったりしちゃいけないと言われていたりしたこともあって。
その上、SLEと言う病気自体、疲れやすいというなんとも言い難い症状があるんです。
病気とともに日常を暮らし始めて1年たったころから、体づくりをはじめました。
病気があっても、疲れやすくても、元気に生きていきたい、そうおもったんです。
わたしにとっての、『健康』とは、わくわくしてやりたいことをやっている状態です。病名がついていようが何しようが、わくわくしていたい。
そのためには、病気なりに元気で動けるからだでいたいと思ったんです。
体づくりを始めた頃、背骨を柔らかくしておくことが猫背解消にも、呼吸のためにも大切なんだと知りました。
そこで、背骨の横をほぐしたり、背骨を反らせるストレッチをしたりと自分なりにしているつもりです。
でも、ヨガを始めてもところどころでぶち当たる、じぶんの体の硬さ。
ダウンドックをしても、踵がつかない。
両足を伸ばして前屈なんてできない。
この映像を見て、あきらめかけてる自分に気がついたんです。
無意識に握りしめている思いこみ
長女気質のわたしは、たくさんの思いこみを持っていて、それで生きづらいなって感じていたことに気がつきました。
「完璧でいなきゃいけない」
「一生懸命頑張らなければいけない」
「期待にこたえなければいけない」
などなど。
でも、少しずつ手放していきつつあるのは感じています。
でも。
小さな、なのに、重たい、思いこみが、まだまだ無意識のなかに潜んでいるってことに気がついたんです。
からだからのアプローチでその枠を、思いこみをはずしたい。
ぶち破りたい。
今、1年前と比べてかなり変わってきたとおもいます。
ZOOMを開いて手先を温めるための手袋をして、緊張でガチガチになっていたわたしはもういません。
病気や環境で縮こまっていた部分はあったにせよ、そこからの変化は一気に羽が生えていったようで、じぶんでも笑っちゃうくらいです。
それでもなお、というよりも、だからこそ、じぶんの枠をぶち破りたい。
動きにくさを感じている場合じゃない。
被害者意識に傾いてる場合じゃない。
落ち込んでる場合じゃないんです。
でもそれは、コツコツ、でしかない。一気にワープはできない。
コツコツ、一歩ずつ進むからこそ、振り返ったときに道のりを感じられるんです。
だから、一歩ずつ進んでいくしかない。
歩みを止めないことだけなんです。
心地よい場所から一歩先へ。
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