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この世界を楽しく生きるために

とはいえ、まいにち忙しい。

仕事はやらなきゃいけないことがたくさんあって、必死にならなきゃ仕事が終わらないし、家に帰れば干しておいた洗濯物を畳んで、夕食の準備がある。

ひと息つく間もなく、目の前にやってくるいろんなことをこなしていると、命に終わりがあることがわかってはいても、日々をこなすことが精一杯。

まいにちを大切に過ごすって、どうしたらいいんだろう。

目次

この世界を楽しく生きるために。

わたしの好きな写真家さんで市橋織江さんという方がいます。

昨日の記事(根っこにあるきもちを掬い上げる。)で、ap bank fesの写真集を撮影していたのが市橋織江さんで、写真家さんでありながらも、CMや映画「ホノカアボーイ」の監督もされていたりしています。

「ホノカアボーイ」の映画の中は、映画の中に入って写真を撮りたくなるくらい、すべてがかわいくて、切なさを孕んだ瞬間の愛おしさみたいな映像が、眺めているだけでもうっとりしてしまうような作品です。

映画のDVDは持っていないけど、これだけはわたしの中で永久保存版です。

その市橋織江さんのインタビューに、こんなことが書いてありました。

——市橋さんが自分の心を大事にするためにやっていることは?

いろいろあるんですけど、写真に関わることでいうと例えば定期的に新しいカメラやレンズを使ってみるとか。最近、傷だらけの古いレンズをよく購入しているんですよ。どれも中古で3000円くらいで買える、本当に安いもの。傷の付き方によって、意図しない写真が撮れるのですごく面白いんですよね。

こういった、自分の心が動くものをたくさん知って日々楽しむことが、この世界を楽しく生きることにつながっていくと思うんです。

ENCOUNTER MAGAZINE

ーーー自分の心が動くものをたくさん知って日々楽しむことが、この世界を楽しく生きることにつながっていく

そうだよなぁぁぁぁぁぁぁーーーー。

わたしは写真が好きなので、写真家さんのインタビューや文章を読むことが多いんですが、アーティストやクリエイターさんは、よくじぶんの感性や感覚を大切にしていると書かれています。

じぶんの感性からものづくりをしているのだから、それはそうだろうなという感じなんですが、これって、ものづくりを仕事にしていないわたしたちにも言えることだと思うんです。

ぼーっとする時間もないくらい、わたしたちのまいにちは慌ただしく過ぎていきます。

「あっという間に1月が終わったね」

そんな話をしたのもつい最近のはなし。

気がつけば、2月ももう1週間も過ぎています。

何もしなくても、あっという間に過ぎていく時間の中で、グチを言っている時間って、なんてもったいないんだろうって思います。

グチを言ってしまったじぶんにも落ち込むし。

だけど、そんな感情にならないくらい、じぶんでじぶんを満たしてあげるためには、自分の心が動くものを知って、それを楽しむことがいちばん。

スタート地点は、じぶんを知ること。

心がうごくものって、ひとによって違います。

きれいなピアノのメロディーにうっとりして聴いていたいひと。

それを弾いているときがいちばん楽しくてしあわせなひと。

料理をしている時間が楽しくてしあわせなひと。

魚釣りをしてぼーっとしている時間がしあわせなひと。

本を読んで別の世界に没頭している時間がしあわせなひと。

思わぬ発見をするときがテンションが上がるひと。

いろんな瞬間や時間やタイミングがあるとおもいます。

そんな中で、わたしは「じぶんだけのものにカスタマイズすること」がしあわせスイッチを押してくれることだったりもしています。

「じぶんのものになった」と、オンリーワンになった瞬間に、心が動くんです。

それが、大好きな市橋織江さんの写真を表紙にした小さいメモを作ったこと。

市橋織江さんのインタビューの中にも日常を楽しむためのヒントがあります。

市橋さんは、傷だらけの古いレンズを買って写真を撮ることをされているといいます。古いレンズで、意図しない写真が撮れることがおもしろい、と。

プロの写真家さんだから、ほんとうはこんな写真を撮ろうと思えばきっと予想通りの写真がちゃんと撮れるんだとおもいます。

でも、そこをあえて外す。

予定調和を崩す道具をあえて投入することで、日常の中に心が動く瞬間を作り出していけるんだと思うんです。

炊飯器を使わずに土鍋でご飯を炊く、とかもそういうものに近いのかもしれません。

日常の中に予定調和を崩すなにかを入れることで、起こるハプニングを楽しむ。

・・・・ってことも、心に余裕がないとできないことかもしれませんが。苦笑

でもその予定調和を崩すって、慣性の法則で生きているわたしたちの日常に取り入れるスパイスとしてはとってもいいと思うんです。

わたしも写真が好きなので、記事の中で話されている、100均の接写レンズを次の休みに買いに行こうと思います。

じぶんの心が動く瞬間がわからないよ、ってひとは、思いつくことを実際に行動してみる。

頭の中で考えているだけじゃ、何も変わりません。

考え過ぎているね。もうすこし足を動かそうか。

と言ったのはスラムダンクの安西先生ですが、からだを動かして体験することはすごく大事。というか体験しないと変わりません。

いろんなことを体験してみて、からだで感じてみて、じぶんの心が動くものを再発見して、日常に投入してみる。

あなたの日常が、すこしでも満たされていきますように。

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