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いつか死ぬ、だからこそ、今やりたいことをやる人生を。

「遅かったねー」

ひとり暮らしをしている家から2時間ちかくかけて家に帰ると、母の第一声はいつもこうでした。

遅かったね。

遅い・・・遅い、遅い、遅い。

「あんたの運転じゃそれくらいかかるよね」

そんなふうに言われるもんだから、余計にわたしの中に「遅い」ということばがこだまのように繰り返される。

わたしは、なんでも、遅い。

仕事をしていると、仕事に行って、家に帰ってきて、食べて寝て、また仕事に行く。

それだけで精いっぱいで、家をきれいにしたりとか、洗濯をしたりとか、そんな余裕なんてまったくなくて、せっかくの休みだからちょっと家のことをしてから帰ろう、と思っていると帰る時間だって遅くなってしまう。

そんなふうに時間的にも「遅い」と言われているような気がして、帰ってそうそうに泣きそうな気分になってしまう。

小さい頃から、家のなかにいても居心地が悪くて、

「ここにいていいのかな」

「邪魔じゃないかな」

と、まわりの空気を読んで行動するようなところがありました。

クリスマスプレゼントを選ぶ時も、「高くないかな?」と考えて、本当に欲しい物を欲しい、と言えない子どもでした。

いつの間にか、「本当は〜なんだけどな」と、言えない本音を心の中で言うのが口ぐせのようになっていました。

ひとり暮らしをしても、いい年齢のおとなになってもそんな感じで、ひとといるとものすごく気を遣ってしまうから、友達と過ごしていても、帰ってひとりになったときにようやくホッとしていたのです。

ーーーーーーーー生きづらい。

生きづらい・・・ことさえも気づかないまま、目の前の日常をこなしていく毎日でした。

40代おとな女子が、しまいこんだ本音に気づき、最期のときに「いい人生だった!」とおもえる生き方をサポートしています、フリーランスナースのこはまえりこです。

わたしは、子どもの頃からそんな感覚だったのですが、今は本音を大切に生きることができるようになってきています。

人の陰に隠れていたり、存在を消すことが得意だったわたしが、こんなふうに自然体で生きることができるようになった背景には、ある1冊の本との出会いがあります。

それは、「僕のホスピス1200日」という本です。

この本は、わたしが中学生の頃、おじいちゃんが肺がん末期で亡くなったんですが、そのとき、母たちは肺がんであることをおじいちゃんに伝えなかったんですね。

それで、良かったのかなって悩んで読んで良かった本を私に手渡してくれたんです。

ホスピスって、簡単に言うと、末期がんの方が残された時間を自分らしく生きるための施設。

でも、この本に書かれてあるのは、

余命あと1ヶ月って言われながらも、だからこそ、自分の好きなことをしたり、愛する奥さんとの時間を過ごしたりしている姿だったんです。

それが、残された時間が短いにもかかわらず、イキイキしていて、とても豊かな時間を過ごしているように見えて、なんかうらやましく感じました。

ーーーわたしもそんなお手伝いがしたい。

そう思ったのですが、その根底にあったのは、

ーーーわたしもそんな生き方がしたい。

そんな願いだったのです。

家にいても、職場にいても、空気を読み、顔色を伺い、気を遣いながら生きていると、とても息苦しく感じていました。

恋愛も、ブームにのって婚活もしてみたけれど、うまくいかない。

そんな時にある出会いがありました。

それが、

ーーー心屋仁之助さんとの出会いです。

テレビの中で、ゲストの方がじぶんの本音に気づいて涙していく様子を見て、思ったんです。

わたしのなかに、なにかあるのかも。

生きづらいのも、恋愛がうまくいかないのも、わたしのなかになにかあるのかもしれないって、そんなふうに思ったんです。

そこから、じぶんと向き合うことを始めました。

カウンセリングを受けたり、心理セラピーを受けたり。

そうしていくと、じぶんの中にたくさんの思い込みがあることがわかりました。

その思い込みをひとつひとつ、外していくと、気づいたら、人といても自然体でいられるようになったんです。

人前に立つと、緊張して頭が真っ白になっていたわたしが、会議でペラペラと話しているじぶんに気がついたんです。

想像すらしていなかった、じぶんに、ちょっと感動すら覚えました。

そして何より、心の中でつぶやいていた「本当は〜したいんだけどな」という口ぐせが、なくなっていたんです。

そうして、感じたことや考えたこと、学んだことなんかを話していると、意外とみんな、本音を見失って過ごしてることって多いんだなってことに気がついたんです。

わたしは、わたしの大好きなひとたちが、本音を大切に生きられるようになると、優しい想いが循環する世界が創れるんじゃないかなって思っています。

こころのしくみを知っても、日常のなかでじぶんのきもちに気づいていかなければ、じぶんの本音は置いてけぼりのままです。

みんないつかは、死にます。

でも、そのいつかが明日くるかもしれないし、1ヶ月後にやってくるかもしれません。

終わりがくる、その前に、

わたしに生まれてきてよかった。

あー楽しかった。

そんなふうにおもえる生き方へ踏み出していきませんか。

心理を知って、日常に落とし込んでいく、そんなお手伝いをしていきます。

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