自分の意見をはっきり言うひとが苦手だった。
正確に言うと、怖かった。
否定されるんじゃないかと思ったし、別の意見なんて受け入れてもらえないような気がしていた。
だから、いつも人の陰に隠れていたし、気配を消すことの方が得意だった。
人前に出るだけで、頭のなかが真っ白になっちゃう。
そんなわたしが、会議でふつうに話せるようになったのは2年前のこと。
当時、とある朝活に参加していた。
「グンモーニン、エブリワン!」
と、画面に登場すると、早朝にもかかわらず弾けるような笑顔と英語で迎えてくれる。
ちなみに英会話の朝活でもなければ、海外の先生の朝活でもない。
なんで英語であいさつされるのかは、今でも謎だけど、今でもだいすきな先生だ。笑
ヨガを学びたくて、
ヨガの講座に通ったり、ヨガの先生の朝活に参加したりして、
暮らしのなかでヨガ哲学を活かしていくことを学んでました。
朝活の中でのお話は、ヨガ哲学にとどまらず、
先生の最近の学びから、人間として大事なこと、
じぶんの人生を生きる上で大切なことを毎日少しずつ語ってくれた。
中でも残っているのは、
みんないい人だから、職場で仕事を頼まれたりした時に「いいですよ」って受けちゃう。
だけど、
じぶんの人生を守るのはじぶん。
「ダメです、無理です、帰ります!」
と言って帰りましょう!
という話だった。
日常では「緊急で重要なこと」で埋もれがち。
だけど、人生を生きていく上で大切なのは「緊急じゃないけど重要なこと」に時間を割くことが大切なんだってことを、何度も何度も伝えてくれたんですよね。
「緊急じゃないけど重要なこと」ってなに? って思いますよね。
それは、たとえば将来留学したいならそこに向けた勉強をすることだったり、好きなことをして心が解放されることだったり、映画や芸術に触れて心が動くことだったり。
つまり、人生を豊かにするための時間。
私たちは、ついじぶんを後回しにして、まずやらなきゃいけな事ばかりに目を向けてしまうんですよね。
だって、やらなきゃいけないことが頭の片隅にあると、無我夢中で楽しめないから。
そして気づいたら仕事ややらなきゃいけないことばかりの人生で、わけもなく疲れちゃう、ってことになりがち。
もしかしたら、「やりたいことすらわからない」状態になることも。
だからこそ、このスローガン的名言を教えてくれたのって、言葉通り使うかどうかは別として、じぶんの時間を大切にしようと思える。
そんなカラフルな先生に毎日触れている真っ只中に、あの日が訪れたのです。
それが、
人前で話すのが苦手なのに、会議で話さなくちゃいけない日。
わたしが働くのは高齢者施設なので、施設長も会議に出るのだけど、話すのが苦手だろうことを察知した施設長が、
「資料を全部読んだら時間がなくなるから、かいつまんで読んでね」
とアドバイスしたくらい、側から見ても、話すことができないタイプだったのだ。
そんなのは重々承知で、その上何分で話を終えなきゃいけないという時間制限つき。
時間を測っての練習までしてはいた。
そしてその本番。
あることが起こった。
毎日朝活で見ているあのカラフルな先生が降りてきた。
いや降霊したわけじゃなくて、あの先生のイメージで話すことができたのだ。
人前でもじもじしてしまうわたしが、
はっきり、きっぱりと、話していた。
じぶんでもびっくりした。
だって、人前でなんて話せない。話せるはずがない。
そんなわたしがハキハキと話している。
それから2年。
会議では毎回同じようにしっかり話すことができたのだった。
ひとの思いこみって案外簡単に変えられるのかもしれない。
ぶっちゃけ今でも人前で話すのは苦手。
だけど、
「こんなイメージで話す!」
みたいに、イメージを鮮明にして、なりきっちゃえば、なんにだってなれるのだ。
それをちゃんと体感したからこそ、なりたいじぶんを演じちゃえば、そうなれるってこともわかっている。
イメージして演じることで、セルフイメージは変えていける。
あなたのなりたい自分は、どんなじぶん?
明日からでも、
今日からでも、
なりたい自分になりきっちゃえば、どんな未来も叶う気がする。
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